北海道には、生産数がわずかでなかなか味わえないもの、特定の地域・お店でしか味わえないもの、特定の季節しか味わえないものなど、まだまだ知られざる魅力的な食材があります。そして、その食材の背景には、情熱をもって育てている生産者がいます。
このプロジェクトは、そんな北海道の知られざる食材を”深耕”し、その食材を通して人と人との“親交”を生み出し、北海道とその地域、そして食の魅力で地域の“振興”につなげたい
という思いから始まった、大丸札幌店、O.tone(あるた出版)、RETRIP(trippiece)、ジェイアール東日本企画、poroco(えんれいしゃ)による地域振興を目的とした合同プロジェクトです。
第5回目は、上富良野町、『まるごとかみふらのプレミアムビール』を紹介します。
国内で唯一、主原料となるホップとビール麦の両方を生産しているのが上富良野町。その地域特性を活かし、毎年6月から8月にかけ、夏の風物詩として上富良野町内でのみ販売されているレアなビールが『まるごとかみふらのプレミアムビール』です。「上富良野町で、上富良野産のビールを飲む」をテーマに作られた逸品は、新鮮で芳醇なホップの香りが心地いい、すっきりと喉越しもさわやかな味わいです。
上富良野でのホップの栽培は大正時代にまで遡ります。当時の大日本麦酒株式会社(現・サッポロビール)がホップの契約栽培地として道内各地を調査。その結果、収量や品質など、総合的に最適地として選ばれたのが上富良野でした。古くからホップの生産が盛んだった歴史もあり、町内では日常的にビールを飲む習慣がいまなお根付いています。
2008年、地域のイベントで提供用するために上富良野町の有志とサッポロビールとで実験的につくられたのが「プレミアム四季彩ビール」でした。外国産の原材料で醸造されるビールが多い中、上富良野産の素材で醸造し、大好評だったこのビールは、『まるごとかみふらの』と名称を変え、数年後に瓶商品として販売。ラベルには町内にアトリエを構える、日本画家・後藤純男氏の絵をデザインに採用するなど、まさに“オールかみふらの”です。ホップが香るビールがまだ珍しかった当時はその味わいに驚く人も多く、毎年ビールのレシピも変更していたため、「今年はどんなビールになるのかな」と、地元でも話題になっていたそう。
『まるごとかみふらのプレミアムビール』には「フラノスペシャル」と「フラノビューティー」の2種類を使用し、醸造家こだわりの比率でブレンドしています。ホップを生産する農家は町内に4戸と少数精鋭で、醸造家とともに日々研究を重ねています。丹生込めて良質なホップを生産するのはもちろんのこと、ビールの銘柄に生産者の名前を取り入れたり、PRにも協力してもらったりすることで、地域振興にも一役買っています。
また2020年以降、大麦は新品種「きたのほし®」を採用。ビールの風味や泡立ちを損ねる酸化の原因となっていた、酵素LOX-1を持たない性質の品種を約1万種類の中から探し出し、従来品種の「りょうふう」と交配。LOXレスで、美味しさが長持ちするのが特徴です。
※「きたのほし®」は、サッポロビール株式会社の登録商標です。
2023年は上富良野とサッポロビールがともに歩んで100周年。それを機に、『まるごとかみふらのプレミアムビール』は、味わいもパッケージもリニューアルを予定しています。上富良野は「豚サガリ」などの名物グルメや、ビールを中心としたアルコール文化も盛んな地域。ぜひ上富良野へ訪れて、美しい景観やグルメ、温泉と一緒に『まるごとかみふらのプレミアムビール』を心ゆくまで味わってみて。
※アルコール類の購入には、年齢制限があります。
※20歳未満の購入や飲酒は、法律で禁止されています。
『まるごとかみふらのプレミアムビール』が買えるお店
2022年6月17日解禁~無くなり次第終了
※オープン価格
≪上富良野町内店舗≫
・深山峠アートパーク
・かみふらの十勝岳観光協会
・後藤純男美術館
・吉澤商店
・きくや雑貨店
・ローソン上富良野店
・ローソン上富良野大町店
・セブンイレブン栄町店
・セブンイレブン東町店
・リカー&フーズはやし
・リカーショップかまだ
・Cafe YAMAICHI
・スーパー♥一色
・若佐商店
・スーパーふじ上富良野店
・セイコーマート上富良野店
※数量限定のため売り切れの場合があります。
●問い合わせ先
上富良野役場 企画商工観光課
TEL.0167-45-6983
今回の記事はporocoスタッフMHが担当しました
ページ
トップ