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十勝ワイン マリアージュ体験フェア
2025.8.1(金)~31(日)
国内初の自治体ワイナリーで、北海道で現存する最古のワイナリーでもある、十勝ワイン。その所在地・池田町には、積雪が少なく夜はマイナス20℃前後に至る厳しい冬がやってくる。この冬を越えるため、ブドウ栽培では様々な努力・工夫が積まれてきた。

そのひとつが、寒さに強いブドウ品種の独自開発だ。1961年の冬の凍害、1964年の夏の冷害で、ほとんどのブドウが枯死した際、わずかに生き延びた品種「セイベル13053」。これに望みを賭け、枝変わり、挿し木などを数年かけて行った末に、改良品種「清見」が誕生する。さらに、マイナス35℃に耐える自生の山ブドウ(アムレンシス亜系)と「清見」の約21,000種を超える交配を行い、耐寒性に優れた品種「清舞」「山幸」が誕生した。

2020年、「山幸」がOIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録され、日本の品種では「甲州」、「マスカット・ベーリーA」に続く3例目となった。OIVは47カ国が加盟し、世界のワイン市場に影響力を持つため、十勝ワインの認知は、OIV認定から5年を経て世界へと徐々に広がっている。

「清見」は、やや軽めでコクがあり調和のとれた味わい。「清舞」は、清見種譲りの爽やかな酸味と軽快な味わいが特長。「山幸」は、色も濃く渋味や味わいの深みは山ブドウゆずり。共通して酸が強いため、数十年熟成させてからも楽しめるワインとして、愛好家にも知られてきた。近年は、日本人のワインのニーズがアップデートされ、酸の高いワインも気軽に飲まれるようになってきたことから、今、最も試してほしい道産ワインとして、十勝ワインをおすすめしたい。
十勝ワイン マリアージュ体験フェア
そのお試し機会として、今年2025年8月から1カ月間、『十勝ワイン マリアージュ体験フェア』を開催することになった。道産ワインを普段から取り扱う飲食店、札幌市3店と地元池田町の1店で、十勝ワインと合う自慢の料理をグラスワインとセットで体験できる。

道産ワイン応援団 winecafé veraison(ヴェレゾン)
「清見」×清見が飲みたい!十勝の夏のラタトゥィユ
フェアセット価格 1,650円
野菜煮込み料理・ラタトゥィユを、十勝産中心の野菜でスパイシーに仕上げた夏の一皿。「清見」との相性よし。ほかにも「清舞」「山幸」に合うフェアセットもご用意。

さかなとワイン うぉんたな -VARIO- (ヴァリオ)
「清舞」×生本マグロのユッケ ~バルサミコ特製ダレ~
フェアセット価格 2,000円
ネギとユズの香り、バルサミコのタレ、そして卵黄が、マグロの味を引き立て、「清舞」の酸やボリューム感とマッチする。ほかにも「清見」「山幸」に合うフェアセットもご用意。

森彦のフレンチDAFNE(ダフネ)
「山幸」×占冠村ホワイトサフォーク羊と夏野菜のトマト煮込み
フェアセット価格 3,300円
ローストした羊肉に、夏野菜と羊のトマト煮込みを添え、スパイスと柑橘の効いたソースと一緒に。「山幸」とよく合う。ほかにも「清見」「清舞」に合うフェアセットもご用意。

居酒屋・焼肉 寿楽の息子
「山幸」×いけだ牛もつ焼き
フェアセット価格 2,000円
店で提供する「いけだ牛」は、肉料理や焼肉のほか、もつ料理も人気。「山幸」の酸と山ブドウらしい野性味が、もつ焼きの濃厚さとよいペアリングを生む。ほかにも「清見」「清舞」に合うフェアセットもご用意。
池田町では、2025年10月5日(日)「秋のワイン祭り」を2000名限定入場で開催。「山幸」飲み放題など、詳しい情報はウェブで紹介中